天雅日記令和版 

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ちょいと法律屋 百式事件第二部 63、追加補足(甲32号証全文)

甲32号証
上申書

「甲6号証(百式と私怨の労働契約書)と甲21号証(飛脚便の行政指導の新聞記事)の関連性について」

前回、否王物流の訴訟代理人である電卓ジジイ氏より、理由は不明なままに遮られた自分の証言に付いて、補足が必要だと思われるため再度ここに上申させていただきます。

現状、下流と呼ばれる労働者層の多くが、雇用情勢と違法労働状態の表面上の合法化のために、以下のような契約形態の変転を見せています。

法改正以前では禁止されていた、違法な製造業関連への派遣は改正以前から常態ではありましたが、これが「請負」から「派遣」となり、また「請負」へと10年近くの歳月を掛けて変転してきました。

自分も長らく物流関連に居ましたが、その間に長期の運転免許の停止などになった際に、糊口をしのぐためにこのような職種に就くこともありましたので、耳学問ではなくその状態を体験しております。

15年以上前に働いていた自動車工場での勤務は請負でしたが、飛脚便を辞めてすぐの現場で、3年ほど前に働いていた職場では、上記の流れもあり紹介予定派遣になっていました。

そのような請負会社の大半は、雇用情勢の変転や、世間からの悪評への対応はことのほか早く、請負会社ではなく派遣先企業が、紹介予定派遣制度を派遣先他社企業との差別化と、その見せかけだけの美徳のために行うと、こちらに一言もなく契約の改定を請負会社から通告打診させるのは普通でした。

わずか半年の間に「派遣」、「紹介予定派遣」、それを断ったことで「請負」と、契約内容が変転した現場もあります。

同様に社会保険の加入も、「企業としては可能な限り加入を断る」から「強制加入」へと手のひらを返すように変化し、雇用者側に身勝手な企業でも、被告1や被告2が実施していたと主張するような、わざわざ私怨から否王に入り直さなければ加入が認められないなどと言うことはなく、それこそ世間体のためにこちらの意志とはほぼ無関係で、ある日突然加入を強行に求められます。

新聞でその違法性が表面化したグッドジョブの二重派遣が社会問題になると、ある程度大手の派遣現場では、発注側と請負側には一斉に契約の変更が必要になったことから、自分たち労働者に対し、派遣元企業(所属派遣会社)から一方的に「派遣」から「請負」へと変更を告げられました。

基本的には3ヶ月程度の更新を繰り返す職場なので、そこで異議を唱えるのは失職につながります。
そのため、異議を唱えるどころか、選択権がないことに対して、疑問の声さえ上げることもありません。

世論の変化に対してもそれほど敏感なのが、派遣会社(請負側)とその受け入れ先企業(発注側)です。

甲6号証と甲21号証の関係性について、あくまでも前述した自分の経験談から語らせてもらえば、行政指導で全国紙に載るほどの事件であることを加味すれば、その記事が載る前後に飛脚便(発注側)に関係する請負会社(請負側)に対して、契約の改定を現場の労働者(請負会社の従業員)に申し入れさせるのも当然のことだと思います。

違法労働状態をそのまま放置するよりも、これを機に契約内容を改定し、業務の健全化を目指すのは企業のトップとしては普通ですから。

その経営改善を目指す状態が、フェイクかどうかは別として、違法状態を改善するために「仕切直し」のように行われる契約の改訂ですが、法人同士でもある一定以上の親密な関係性がないと、事前に打診されることはないでしょうし、否王物流が普通の経営センスを持っているのならば、今後とも親密な関係性を受け入れ先の飛脚便さんと維持したいとの企業経営者として至極当然な判断からも、上記の推論どおりに話が運んだのだと思われます。

甲6号証と甲21号証の、日時のわずかなずれに対しての推察は、一般的な下流社会の流れから見れば的外れではないはずです。

未提出の自分以外の陳述書からも伺い知ることが出来ない、電卓ジジイ氏(否王)の主張のみから察する、「被告法人同士の人事交流」も行われるほどの親密さならば、この推論も現実味を帯びてくると思われます。

それと、これは知人のライターの話ですが、全国紙ともなれば、飛脚便が大手の広告収入先であることからも、記事の内容やその発表日時も有る程度は把握可能だそうです。
一般に流布する前に事件を知らされていたのでない限りは、百式が否王との労働契約書を最初期に交わしたものと、入社後約7年近く経過してのちに、私怨という存在が非常に怪しい企業との甲6号証以外は交わしたことがない状態からも、その契約が為された際の両法人の実情は容易に想像出来ます。

それゆえ自分のみならず、客観的に見ても、否王と飛脚便の関係性については通常の法人同士ではない関係性も伺えますし、親密性が低いと考える方が難しいと思うのです。

以上が自分は数行で充分だと考えていた、否王と飛脚便の親密な関係性に付いての推論の補足です。

もちろんこれほどに推論を展開する必要性は非常に薄かったのですが、常識でも容易に立てられる推論ゆえに無用な反論が再び生じ、和解で済んだ訴訟を審議に差し戻した実績からも、本訴訟の遅延がこれ以上に生じる可能性を防ぐ目的のみで上申させていただきました。

八ヶ岳の暴力についての付記」

前回の証言で、思い出したことがありましたので、追加で上申させていただきます。

それは八ヶ岳から原告の百式への暴力や暴言で、じゃれ合いと自分は初期では見なしておりましたが、じゃれ合いにはなり得ない点があったことです。

それは、八ヶ岳の暴力や暴言に対して、百式から八ヶ岳に対して、自分が見る限りでは、反撃が一切行われていないと言う点です。

暴言に対しても百式八ヶ岳には謝罪するのみでしたし、暴力に対しても同様でした。

八ヶ岳は自らが百式の上司ではないなどと、理解不能な主張をしていますが、自分が見る限りは上司から部下に対しての教育の一環としての、度を越えた一方的な体罰だと捉えています。

電卓ジジイ氏が自分の証言中に遮った証言内容では、物流業界ではそのような体罰による指導は常態であり、八ヶ岳氏がことさら異常なわけではないと言うことで、八ヶ岳氏への擁護的な証言をも自分は行おうと考えておりました。

自分も物流業界に入社当時は、同様の指導は受けていましたし、百式さんのように強制退職に連ならなければ単なる指導の一環として、甘んじて受け入れるでしょう。

それと、百式さんの悪臭についてですが、少なくとも現状まで自分は感じたことはありませんし、飛脚便に就業当時も同様です。

ちなみに自分も物流関係で多数の部下を使っていたことがありましたが、4年間もダメな部下を面倒見るなどという話はまず有りません。

もしもそのような状況ならば、解雇権を持つ上司がきちんと面談を重ねるか、文書などで警告をしているはずです。
移籍に関して、本訴訟が始まるまでは、労使双方ともに誤解など生じず、従業員は皆納得して移籍したと説明するほどの、合法的で紳士的な対応を自称する否王物流ならば、そのように対処するほうがより自然です。

あのように、日々バンバン人が辞めていく現場なのに、4年間も上司でもない人間が、一人の従業員に対してそこまで面倒を見るのは辻褄が合いません。

面倒を見るよりも、無視して放置すればいずれ辞め、またすぐに代わりが入ってくるのに、そこまで異常な執着にも近い世話を焼く理由もわかりません。

加えて、私の証言は可能な限り客観的に、そして具体的に説明したつもりですが、いくら記憶が古いとは言え、八ヶ岳さんの証言は総じて具体性に欠けると思います。

少なくとも、彼は悪臭や遅刻に対しての指導の際の実際の手法や、その言い回しなどは具体的にはほとんど説明せず、ものやわらかな勧告程度のモノしかしていないように聞こえます。

その程度の指導では荒っぽい人材が多い物流業界では、実効性も低く改善は非常に難しいです。

さらに、残業突入の際の流れも、現場責任者としては認否主張的であいまいな表現であり、また当事者のみ知り得るような情報も出てきませんでした。

たとえば、請負業務完成に必要な人員の確保に連なる、残業可能な人員の把握とその経緯などについて、具体的にも抽象的にも語られてはいません。

彼の証言通りの状態ならば、労働者の自由意志に基づき残業が発生するために、ラインへの必要数の人員確保への見通しが立たないと思われます。
通常勤務で退勤する労働者や、5時以降及び8時以降に業務が終了する労働者の退出状況もあの大掛かりなセンターでは把握しにくいでしょうし、なによりも業務終了のタイミングが労働者にわからないために、それこそ業務が無くなるまで、無制限に残業が続く労働者も発生する可能性が生じます。

長時間残業などが労働基準法に抵触するどころか、うち続く無制限な残業からも、労働者の安全衛生管理すら稲生では考慮していないことと同じになるため、かえって私の陳述通りの状況の方が、まだしも適切な労務管理に近い状況になると思われます。

末端の労働者にしてみれば、業務終了のタイミングがあの広大なセンターでは全館放送による指示以外ではつかめないことからも、自分の担当ライン(現場)の飛脚便さんの配送員より
「もういいから(お前は)上がれ」
などと指示を受け、誰が実際に労務管理を行っているのか分からない状況がさらに出現すると思われます。

そしてそのような状況が続くのでは、請負業者としては発注者に対して、残業可能人員数の把握が困難なことから請負業務の終了時間も予測できなくなるため、業務の完成をもって契約が成立する請負契約では、否王と飛脚便の双方に多大な問題が生じると思われますので、現実的にはこのような状態ではあの飛脚便の現場が支障無く機能するとは私の経験上では思えません。

以上です。
平成21年9月16日

天雅じゅん