天雅日記令和版 

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ちょいと法律屋 百式事件第二部 53、報告は上司にね

飛脚便の顧問弁護士であるコータリンは、恐らく日本一の労務関係の弁護士である。
彼の今の肩書きを見ても、容易に想像はつく。

その偉い弁護士先生が、自分たちが早期にこの訴訟を取りやめることを意図してか、独特な偽装請負疑惑に対しての反論を展開しており、同様に百式が契約に無いにもかかわらず受付業務をやらされていて、さらには売上金の不足の際には不足分の穴埋めもなされていたことに対しても
「下請けの指示だからウチには関係ない」
とし、指示は認めても責任は無いとする従来の主張を繰り返していた。

これに対して、民法の請負契約から勘案すれば、業務の完成と同時に請負義務が終了するため、業務が完成しない場合には、その完成しない理由を請負側現場の責任者(この場合は否王)から、発注者側(この場合は飛脚便)に報告しなければならず、その理由を聞いたうえで発注者側が瑕疵(些細なキズだが見過ごせるものではないようなもの)とみなして受け入れるか、補修などを含めてまだ請負側にやらせるか、はたまた損害賠償を求めていくかの流れになる。

んで、連発していた百式の売上金の過不足について疑問に感じるのは、飛脚便では荷物の破損はかなり大目に見る(平成17年10月から平成18年1月末日の西東京限定)。

俺が見てたのは、日本酒のスゴイ奴である「久保田」を割ったバイトが居たが、これは叱責で終了。

同様に、気まずいDVDの宅配荷物の袋が開いてしまい、ウチの近くのお受験で有名な私立小学校(K)の校庭にまいておくと、確実に「イタズラ」で済まずに「通報」されてしまいそうなブツのビニールがあいて、中のDVDに傷が入ったものも叱責のみ。

恐らく未必の故意を絡めた殺人で起訴される、俳優O・Sのパトロンがオーナーである、某衣類メーカーの宅配ボックスが破損し、プレイ用にしか思えない派手な装飾のGカップが、アスベスト入りの埃っぽい不潔な床に落下しても叱責のみ。

これに対し、売上金は10円でも足りないと、問答無用で担当者の穴埋めとなる。
それも飛脚便側担当者の請求で、その日のうちに直接本人(否王の従業員である百式)へ。

これが請負契約なら、まずはその報告が百式の口から請負側の否王の上司の八ヶ岳に行き、そこから報告が飛脚便に入る。
そして不足金の請求だが、これは飛脚便から否王に請求が行き、否王側はこのミスが続くようなら、初めてここで一部の不足金をペナルティとして百式に請求が可能となるのである。

さらに荷物の破損でも、百式のような古株がしでかせば
「下の者に示しが付かない」
との理由で、百式八ヶ岳からヤキを入れられているのに、売上金の不足に対してはお咎めナシ。金は支払うんだけどもさ。

えーと、多分これってば、飛脚からその都度否王に報告と請求が行く通常の請負契約ではなく、単に偽装請負だからイチイチ報告しなかったと言うことか?・・・。

俺が聞いた話では、ごく初期に数回この弁償金の話が出たために百式自体はこの業務を嫌がったが、習熟度合いが低いとミスが多発する可能性が高いことから献身的にこの業務を本人がやっていたのと
「怪我と弁当は自分もち」風味な「自分のミスは自分が持つ」
という、独自の論理で百式八ヶ岳に押し切られたために、違法な弁金が以後も発生し続けたはずではある。

んでも、この報告が、百式から為されていなくても、現場監督である八ヶ岳には必ず飛脚便側から為されているはずである。
そうで無いなら、偽装請負が成立するだけではなく、数々の違法を飛脚便も百式に強要することとなるのである。

ならば、この件は、八ヶ岳の反対尋問の前半に入れないとね。
これで八ヶ岳が色を失ったら、あとは反対尋問で畳み掛けるだけだから。