天雅日記令和版 

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ちょいと法律屋 百式事件第二部 60、再び凍る百式

裁判長から、続きの質問が無いのかと促される百式。
その受け答えにも窮するようで、明らかな動揺がみてとれる。

百式の混乱を感じた裁判長の温情で、質問や反論は文書で提出することとし、閉廷が宣言される。

一様にほっとした様子で退出し始める飛脚便関係者とは裏腹に、そそくさと逃げるように退出する電卓ジジイと八ヶ岳。

取り残される俺と百式百式は茫然自失で、俺が受験勉強を後回しにしてまで仕上げた質問状や、その想定問答集などを、まったく使うことなく、チャンスを棒に振ったのである。

その理由は、八ヶ岳があっさりと俺の計略に乗り始めたことから、この後の筋書きを想像して、驚いて前後不覚に陥ったとの事。

つまり、またフリーズしたらしい。
ようは、また、第3回口頭弁論と同じ失敗を仕出かしたのだ。

自身の不甲斐なさを、いまさら呪い始める百式
裁判長の前で、法廷という場所でありながら、俺も百式をぶちのめしたい衝動に駆られるが、何とか抑えた。

疲れきり、このまま跪きたいところだが、ここで提出予定の上申書(甲30号証)を思い出す。
八ヶ岳が、売上金不足の報告を受けていないのだから、飛脚便からの直接指示が成立して、偽装請負が構成されるというアレである。

そのことを説明しつつ、事務所に移動し上申書を提出する俺と百式、構成要因とその推論を述べると、書記官はいちいちもっともだと頷いている。

裁判所からの帰り道、コンビニで缶ビールを買い、飲みながら百式の頭を小突く。

またさらに伸びるのかよ・・・。
百式がバカなばかりに、策は半分も発動していないし。

もういやだ、俺、こんな裁判に関わるのは・・・。