天雅日記令和版 

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7月14日 事実上は骨抜きに

宅配便大手の佐川急便が、労働組合の団体交渉の申し入れへの対応に不当労働行為があったとして、広島県労働委員会から交渉に応じるよう命令を受けたことについて、佐川急便は命令を不服として13日、中央労働委員会に再審査を申し立てました。

これは福山市の佐川急便福山店の社員3人が加盟する個人加盟の労働組合スクラムユニオン・ひろしま」が、佐川急便中国支社が団体交渉に応じるよう広島県労働委員会に救済を申し立てていたものです。

労働委員会は7月3日、「連絡方法を郵送に限定するなどの会社側の対応は、団体交渉の開催を引き延ばしたり、事実上拒否したりするもので不当労働行為にあたる」として、佐川急便に対し組合との団体交渉にすみやかに応じるよう求める命令を出しました。

これに対し佐川急便は13日、この命令を不服として中央労働委員会に再審査の申し立てを行いました。
佐川急便は「組合との交渉には誠実に応じていて県労働委員会の命令には承服しかねる部分がある」と話しています。

これに対して「スクラムユニオン・ひろしま」の土屋信三委員長は、「どうしてそこまで団体交渉を拒むのか分からない」と話しています。
(NHK広島の記事より転載) 

労働三権にはそれぞれ、団結権、団体交渉権、ストライキ権の3つが有る。

団結権に対して佐川側は根拠不明の謝罪を要求し、3人しか居ない組合ではストライキをしても単にサボタージュに近い状態で不発に終わるので、まともに機能するのは残された団体交渉権くらいしかないはずだと思われる。

んで、団体交渉すらも拒否するのでは、もはや救済策は無いに等しいんですけども。

そして、この記事を軽く読むと見落としがちだが、県の比較的小さな労働委員会からの介入に対して、いきなり中央労働委員会に話を持ち込むのでは、下手をするとこの土屋委員長の進退問題にも発展しそうな勢いなんですが。

しかし組織を守るためとは言え、佐川さんもやることがえげつないねぇ。
法的な喧嘩には手馴れたこの委員長でも、いきなり土俵が中央では、いきおい舌鋒も曇りがちだと思うんですけど。ええ。

ちなみに、きちんと土屋委員長に取材を行ったのはNHK広島のみのようで、他のネット記事ではこのコメントは載っていません。

まあ、団体交渉を拒むのは、話が大きくなり過ぎているため、京都の本社や東京などの法廷闘争に手馴れた弁護士がいる場所での戦争(訴訟など)に持ち込み、豊富な資金力を背景に、被害者(組合側)の息切れを狙っているんだと自分は思います。

金が有る奴しか裁判が出来ないのが日本の実情なんですが、ちょっとこのやり方はひどいですね、本当に。

んでも中央労働委員会厚生労働省の下部組織であり、同省庁が今までに集めたデーターを加味して佐川さんの申し入れを審議するはずなので、おいそれと佐川さんに都合の良い結果は出ないはずですので、意外に苦戦するのは佐川さんのほうかもしれません。

団体交渉を拒否して、事実上は労働三権すべてを骨抜きにしたいようですね・・・。