天雅日記令和版 

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ちょいと法律屋36 百式の奮闘

 百式に労働法の勉強させるために、手持ちの労働法関連で、一番簡単な二冊を貸し出す。
多少は難しいかもしれないが、分からなくとも一通り読むという流れを3回も繰り返せば普通は頭に入るはずなので、まずは3回読むことを命じておく。

次の日に感想を聞くと、まず言葉が分からないらしいのである。
確かに法律用語は難しいが、漢字が分からないのは致命的だろう。
てか、ズサン(杜撰)をトセンと読むのはきついんですが。ええ。

2日目に感想を聞くと、途中で関連が分からなくなるらしい。
つまり、どちらが使用者で、どちらが労働者かが分からなくなるらしい。
つーか、労働者向きの本なので、基本は使用者側に対しての対抗要件で貫かれているはずなのだが、それすらも分からなくなるらしい。

3日目に感想を聞くと、今度は派遣法と労働法の区別が付かないらしい。
労働法の特別法が派遣法なのだが、一般法と特別法の概念から説明しなければならないとは、これは辛すぎる。
これでは労働者自体が偽装請負だと知っても、労基署に駆け込むことは無いだろうな。
労働基準法違反だとしても、あれは正社員かアルバイトにしか通じないものだと錯覚するから、派遣先の従業員の横暴には我慢するしかないと考えるだろうから。

4日目には電話に出なくなっていた。
また逃亡かと思うと、古本屋で良い本を見つけたとのこと。
夜に落ち合い、その本を読ませてもらうと、良い本ではあるのだが、これは大学院クラスが講義に用いるもので、俺でも難しいモノなんですけれども。

ただ、やる気は見えてきた。
以前のような逃げ腰とは違うのである。

俺は百式からの質問にはネットで調べた判例をコピペしメールで送信し、それを読んだ上で理解にあたらせるようにした。

座学の問題点は、実例との兼ね合いが見えないことで、似たような事例では暗記科目が苦手になる生徒が近い。
手応えを元にして、体で覚えるタイプでは、座学のみの丸暗記では頭に入らないものだったりするのである。

そして、この後、百式は携帯電話サイトでの労働問題などにも眼を通しながら修練を重ね、即座に違法状態の問題点を指摘できるようになっていったのである。

その後、百式には一人で八王子地裁に準備書面を提出しに行ってもらった。
無論、きちんと提出できたのは言うまでも無い。

続きは明日 
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