飛脚側は律儀にも回答書をこの公判でも出してきた。
さすが、日本一を自ら以って称してる運送屋さんが依頼した、日本一だと思われる労務関係の弁護士先生である。 きちんと反論はしてくるのだから見上げたものだ。 んでも、反論を出せば出すほどきつくなるのに、何の反論をしてきたんだろうか? 今回もペラペラの回答書を読むと、どうやら前回必要に応じて、「再度」主張し始めた違法操業状態についての詳細な主張を取り下げて欲しいようである。 内容はというと 「本訴訟の係争内容については、第2回の原告より出された準備書面にもあるとおりの内容に基づいてのみ、審議されたし」 とだけ主張されていて、それ以外についての主張は一切書かれていないのである。
「されたし」ねぇ、笑わせるぜ。
違法な労働状態をこれ以上裁判で追及されて、その応酬を後で資料として再編集し、厚労省に提出されたら大ダメージなのはわかるけど、こちらは最初からその可能性については示唆したはずで、今更飛脚さんの都合のみに基づいた「されたし」なんてお願いなんざぁ、聞くわけは無いんですけれども。 君たちが虫ケラだと思っていた、派遣労働者の怒りをなめんなよ。 この判例が残れば、全てにおいて社会的弱者だと思われていた派遣労働者が、これだけの戦争を行う可能性が生じるんだから、経営者側も変わるだろうよ。