天雅日記令和版 

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中抜きの弊害

昔から有る話だが、大企業が低価格で仕事を落札して受注し、自分のところの利益を確保して捨て値で中小企業に丸投げするいわゆる「中抜き」は、このデフレ時代になってからはさらに酷い様相を呈している。
 
昨日の記事で何の気なしに、昔に府中にあった西友のセンターの仕分け業務と今の昭島に有る仕分け業務の違いに付いて書いたのだが、よくよく考えるとこの4月からこちらの昭島センターでも間に入った大企業の中抜きによって中間搾取が発生し、従来の業者が冷や飯食い状態となってるらしい。
 
昔府中に有った仕分けセンターは西友の直営であり、仕分けマシンも最先端の物が投入され、業務内容もそれほどきつい物では無かった。
 
各ラインの仕分け作業員は確かに下請け会社からの派遣だが、それでも一応充分な人数は確保されており、2時間や3時間連続して体を動かし続けるような物ではないうえに、激務に加えて佐川急便の仕分け作業のように無理なスケジュールに基づいて急がされることも無かった。
 
んで、今も埼玉の三郷に有る仕分けセンターでは、このレベルの業務らしい。

辛くても夏だから暑いとか、10kgを超える荷物は重いとか、そのレベルである。
 
この業務の差は西友の直営か否かのみで、これに加えて前述した中抜きによりさらに酷い状態になっているらしい。
 
自分の古巣の電鉄系ストアーの配送センターでも、この中抜きの弊害は大きく、系列の運送部門を切り捨て、その代わりに入ったのが労基署に目を付けられている都内の企業。

これが配送どころか仕分けまでを、はるばる都下まで来て格安で請け負っている。
 
そのため前にこのブログでも書いたように、16時間労働で、休憩時間はほとんど取れなくて、夜勤仕事で、見習いのうちは日給6500円とかな、簡単に労働基準法に違反するような就業条件が発生中。
 
んで、ワタクシ思うんですが、この中抜きを大企業がやめれば、かなりのワーキングプアは減るんじゃないでしょうか?
 
ドロップシッピングでもわかるように、直営サイトでの購入が格安でサービスもそれほど低下しないことに対し、中抜き専門の大企業にばかり仕事を回していたら支払った料金よりも質の悪いサービスの提供を受けるのは当然で、これを企業努力と言う名の下請けイジメで改善させようとしても当然その限界はあることから、先ほどの西友昭島の仕分けセンター業務に再エントリーする日雇いバイトはごくわずか。
 
佐川急便の夜間仕分けでも、あれが時給で1500円とかもらえるんならいくらでも人は集まりますし定着率も良いのでしょうが、12時間拘束で1万円ちょいしかもらえないのにあれだけ過酷なら、やはり人は集まらないでしょう。
 
んで、このワーキングプア対策に効果的だと自分が思うのが、この中抜きをやめた企業のみ、民主党が言うように法人税を下げるというもの。

この下がった分は、中抜きを行い続ける企業から搾り取るシステムにすれば、まだワーキングプアも減るような気はしますけども。
 
もしくは労働災害の発生率が高い職場には、直接雇用をしている企業のみならず、中抜きをしている企業にも営業停止も含むペナルティを使用者責任で発生させたうえに、中抜きと確定したら法人税を上げるようにすれば、労働条件がブラックの企業は減ると思います。
 
少なくとも、これなら直接雇用は増えるはずだし、中抜きに近い形で丸投げするにしても相応のリスクは背負うので、まともな社会が帰ってくるような気がします。
 
ちなみに、ものすごいきついこの現場の日給は、わずか7600円。
これで交通費も出ないんだから、俺ならダイエット目的じゃなきゃ行きません。
 
国民の三大義務の中に労働の義務が有るけど、働くほど貧しくなるのは憲法18条の苦役の禁止とかに抵触するような気がするんですが。
 
てか、出来るだけ頑張るとか言うダメな政党や総理はとっとと退場させて、国内にはびこるこの中抜きや丸投げのシステムを禁止する法案を作って欲しいもんですわ。