つーか、先ほど慌てて走り去っていったおかげで、周囲からの叱責はなかったようだ。
まあ、叱責があるかどうかは俺には関係は無いことで、これから先の流れは決まっているんだけどな。
まあ、叱責があるかどうかは俺には関係は無いことで、これから先の流れは決まっているんだけどな。
俺は開口一番、3日後にウェブを止めることを通告した。
理由は簡素で、仕事中に禁じられているウェブ閲覧で40分もの無駄な休憩を取ったことに起因する。
理由は簡素で、仕事中に禁じられているウェブ閲覧で40分もの無駄な休憩を取ったことに起因する。
百式は困惑していたが、俺は交渉する気はないことをさらに重ねただけである。
元々この携帯は婚約まで行った彼女が、自身の低俗な気まぐれから俺と別れることを選択し、そのまま放置していても料金が発生するので、この事件の直前に「受け専」で無償で貸し出した携帯であり、ウェブのパケ放題は付いてはいたが、これは百式が使うために新たに申し込んだものではなく、単に最初から申し込んでいたものである。
このパケ放題を逆手に取り、ウェブ閲覧をやりすぎて電池切れとなり、緊急連絡が取れないことも10回では利かないのである。
俺的には、無くても問題はなく、有ってもせいぜい裁判資料の文章の閲覧をメールで確認させるだけである。
作業長としての連絡に電話代が掛かるようになるのは痛いが、まあ1000円も行かないだろうし、なにより行かせないし。
「日曜には停めるから、それまでに連絡が取れなくなることを友達に告げておいてね。停めるからさ、確実に」
うつむく百式。続く言葉は無い。
その日は、食堂には行かないで、俺は家で久々に食事を取った。
味は、あまりしなかった・・・。
味は、あまりしなかった・・・。