天雅日記令和版 

パワスポと開運がメインのブログです

9月12日 ちょいと法律屋(3) 洗濯が解雇理由

百式(被害者 仮名)さん、辞めちゃダメだよ」
某飛脚便の薄汚い送迎バスの中、所属会社を問わず、この事件の被害者の百式に、バイト仲間は次々に声を掛ける。

だが、八ヶ岳の横暴さを知るバイト仲間は、例え全員が団結しても、責任者の八ヶ岳が決定を覆さないことも、また知っているのである。

仲間の気持ちはありがたくとも、もう状況は変わらない。
たとえ、無理に職場に戻っても、八ヶ岳からの陰湿な苛めが続くだけである。

思い起こせば、母親代わりの祖母の介護のためとは言え、無理な休日出勤を断ったのが、この解雇の大きな要因かもしれない・・・。
でも、小学生のころに実母は病死し、程なく父親の事業の失敗により、生活保護とわずかな収入で、高校卒業まで何とか育て上げてくれた祖母が、脳梗塞で寝たきりになってしまったんだから、その祖母の介護は人として当然である・・・。
そして、その介護のために、睡眠不足になっても某飛脚便の12時間を越える仕分け業務を続けていたのだが、そのことからも洗濯や入浴をこまめに行えなかったのは、確かに自分に落ち度はある・・・。

しかし、いきなりの失職では、祖母の入院費も払えない・・・。
それだけではない、先日に死去した実父の治療費で借りた借金もある。
さらに、偶然が続いたことで購入できた分譲マンションも、まだ支払いが始まったばかりである。

加えて、同居の叔父は、先月に、酒のトラブルで、職場を追われている。
実際のところは、吸収合併された先の上司と、吸収された側の組合長だったことからそりが合わず、職場の同僚のためにも不当な状況を改善するために掛け合い、そういう遺恨を水に流すための飲み会で、しつこくその上司に絡まれたことが原因で爆発してしまい、そのために職場を追われたのだが、現実的には無職である。

仲間たちと別れた後、私鉄に乗り家路に付いたが、自分でもどうしたら良いか分からない・・・。

大体、説明が難しい。
どこの誰が、洗濯が理由で、10年も勤めた会社を解雇にされたと信じるだろうか?

胃が重い、気分が悪い。

マンションの自室のドアを開け、まだ職安に出かけておらず、偶然在宅であった叔父に今日の仔細を報告するが、状況が飲み込めないようである。

数回、状況を説明して、ようやく叔父は、今後を憂い始める。

叔父も職探しは続けていたが、不況の折良い仕事は見付からず、欝屈とした日々を送っていたせいもあり、ひどく百式に当り散らす。
だが、百式も、自分自身が解雇されたことが信じられないでいる。

とにかく、嘆いても状況は改善しないため、この日より、フリーペーパーによる職探しが始まった。

続きは明日。

※某飛脚便はアマゾンさんと提携しています。