天雅日記令和版 

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7月30日 恩師と一緒

高校時代の恩師の家に、初めて遊びに行く。

厳密にはご機嫌伺いに近いのだが、向こう3年間も年賀状と暑中見舞いの応酬をさせてもらっている流れの中で
「一度遊びに来てください」
というお言葉を失礼ながらストレートにお断りさせてもらっていると
「いや、そう言わずに、一度遊びに来てください」
と言うお返事から
「いつでも待っていますので、今年こそは必ず遊びに来てください」
という、かなり義務規定に近い文言が並ぶに至り、怖くて年賀状を出さずに居たところ、気が付けば暑中見舞いの季節になってしまったので、恐怖を断ち切り遊びに行くことになったのである。

実はこの恩師、空手、柔道、合気道、体道(中国武術系の投げあり打撃ありの凄いヤツ)、剣道の有段者で合わせて10何段な上に、知恵も回り口げんかも物凄く強く、めまいすら覚えそうな不良ばかりのわが母校を一人で改善したほどの猛者なので、客観的には60過ぎの老人に会うだけの話なのに、自分的には組事務所に切り込みに行くよりも怖かったりするのである。

若いころは環八の外回りを止めたほどの派手な喧嘩もしたことがある自分でも、この恩師にはストレートに歯が立たず、それどころか今でも恐怖の対象に変わりはないのに、インチキ占い師と言う今の職業で恩師の敷居をまたぐのはきついので、行政書士に合格して後に、鼻高々で自慢しに伺おうと思っていたのである。

んでも去年は、落ちちゃったし・・・・。

手ぶらはさすがにまずいので、家の裏手にある最近売れ筋の和菓子を買い込み、徒歩で向かうこと20分あまり、恩師の家は同じ国立駅のテリトリーなので、電話で教えられたとおりの道順で程なく付くことが出来た。

可能ならば、このまま逃げ出したい心情を押さえ込み、チャイムを鳴らすと、恩師がインターホンに出る。
宅配業務も営業もやっていた自分だが、恐怖からかロクに返事も出来ない。
筋モンの家にも、全然ビビらなかった自分だが、やっぱり怖いものは怖いのである。

居間に通され、お話を伺うと、実は自分たちのクラスが最後の担任だったことが判明!。

最後のクラスのクラス会は、18年前に一度催されたきり立ち消えになったしまい、それ以降は開催されていない。
その結果も有り、話の流れから、自分が幹事となり来年の1月にクラス会を開くことに決定する。

そして、自分たちのクラスを卒業させた後は指導主任となり、その後は教頭として栄転。

教頭として赴任した先では、夜間部の指導を専任することになったのだが、ここの教員たちが公務員なのに服務規程を守らない。
公務員が規定時間を守らないのは、大げさに言えば憲法に抵触することからも遵守させるのは当然だと自分が同意すると、そう言う知的な会話が出来る教え子が一人も居なかったせいか、恩師もその当時の思い出を途切れることなく語りだす。

さらに、現場の流れで残業が発生しても、教頭と言う立場から残業代を請求することも出来ないのに、その夜間の教員は実質5時間も学校に居ないのに昼間の教員よりも給料が高いので、腹が立つことひとしおだったそうな。

服務規程を守らせようとすれば、教員たちは組合行為の真似をする。
服務規程を守らせられなければ、都教育委員会から突き上げられる。

そして、その後は校長として転任し、某スクールウォーズな都立工業に赴任。

普通は校長は存在感がないものなのに、積極的に現場に出て生徒の話を聞くようにしていたことで、学校嫌いで退学寸前の生徒なのに、なぜか校長室に常駐するというダメな女子生徒などが発生したりもしたそうだが、嘱託で校長を勤めるようなことはせず定年を機に一線を離れ、今はヘラブナ釣りに人生を傾けてるそうな(記録保持者)。

恩師いわく「どんな人間でも学ぶことの喜びを感じるときがある。その喜びを絶やさないようにすることが大事なんだよ。お前も今年や来年で、その資格を取れなかったら諦めるとか言わないで、最後まで頑張りぬくようにしなさいよ。学び続けることは素晴らしいことなんだからさ」とのこと。

その校長室に常駐していた低空児童も、彼氏の家から学校に直行直帰するようなダメっぷりだったが、そう言う子の将来がどうなるのかを社会がきちんと教えないせいで閉ざされていくことを嘆いておられました。

そして、「お前もその資格でたくさんの人を助けるんだろ。がんばれよ。困っている人は沢山居るんだからな」と。

んーとねセンセイ、言い難いんだけど、俺は別に法律家になっても、甘えているようなヤツは助ける気はないんです・・・・・。
俺思うに、馬鹿は自分が馬鹿だと思い知るまでずーっと馬鹿だから、痛い目見ないと分からないと思うんですが、これを言うときまずくなりそうな気が・・・・・・・。

最後に、九州の方の老人が、生活保護を受けられなくて餓死した話になり、あれこそは行政手続法に自治体が違反しており、本来は迅速な救済が望めるはずと指摘すると、これからはそう言う不幸な人を助けるんだと釘を刺されました。

やっぱ、恩師は素晴らしいので、また会いに行くことにします。
次は、酒持って行くようだな。潰さないと(w。