天雅日記令和版 

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ちょいと法律屋 百式事件第二部 55、オモシロ弁護士対インチキ占い師

証人台に座った俺には、かねてから提出済みの陳述書ではなく、新たな主張をするために、別な陳述書をバッグから取り出した。

これは事前に、否王や飛脚に対抗要件を用意させないためだけではなく
「さすがにこれを書面に残すのはマズイだろう」
という主張が含まれるもので、このブログのような文面でつづられている。

だが、証人による証言はメモを見ることも許されぬものらしいので、このメモを見ることは出来なかった。
ちなみに本人尋問だと、メモを見るのもOKである。

電卓ジジイはこちらを睨みつけてはいるが、これを横目で流しつつ、飛脚便への大ダメージに連なる証言もガンガンしておいた。

理由は
”電卓ジジイ(否王)が強硬に証人喚問なんか望むから、飛脚便さんに大ダメージが降りかかるんですよ”
というイメージを、否王陣営以外に、一生トラウマになるほど痛感させるためのみである。

百式言うに、俺の証言が始まると、最初は中空を見つめて守護霊を呼んでいた電卓ジジイは、そのうちに瞑目し、最後はその瞑目も苦しげなものに変わって行ったそうである。
ざまあみやがれ!

そして反対尋問が始まる。
通常反対尋問の際には、証人が相手側の代理人から恐怖を与えられたりして、証言が不充分なものになるのを防ぐために、裁判長のほうを向いて行う(つまり正面のみをみる)。
これを自分は無視して、電卓ジジイを睨みつけて威嚇しつつ、相手の混乱を誘ってこの弁護士を撃沈する作戦で行くことにした。

何か質問されるたびに、即答でありつつも大音声でこれに回答する。それも睨みつけながら。

苦虫を噛み潰したような顔で電卓ジジイが睨みつけると、質疑の合間にころあいを見て下から覗き込む様に微笑むと、電卓ジジイは明らかに当惑してる。
甘いんだよ、バーカ。このくらい出来ないと、占い師なんてものは務まらないんだよw。

インチキ占い師で行政書士試験に落ち続けている法律職志望と、百戦錬磨に思える現職法律家の電卓ジジイとのバトルは、こうして始まったのである。