二人ともかなり驚いたようで、裁判長などは口を大きく開けながら何度も頷き、俺が提出した陳述書と俺を見比べながら驚いている。
書記官のお姉さんもかなり驚いてはいるが、嬉しそうに驚いている。
その理由は、普通は証人ともなれば、本訴訟の流れを熟知していることは必須で、さらには法的知識が有るほうが良く、加えて物怖じせずにきちんと意見を証言台で証言できないと、訴訟自体が相手側の有利に運ぶことになること多いのである。 ようは、法律に詳しくて、物怖じしないで、さらには機転が効く奴を証人として立てられれば自分のほうに有利に審議が流れるけど、そういう奴は証人ではめったに居ないので、そこを書記官のお姉さんも裁判長も心配していたのであろうよ。
そういう心配も、俺が証人ならば心配する必要は無いし。ええ。
その逆に相手の証人は八ヶ岳である。 口喧嘩は強いかもしれないし、嘘もうまいかもしれないけど、反対尋問なんて俺でもきついぞ。 反対尋問で、八ヶ岳が変なことを答えたら、それこそ否王も飛脚も大ダメージなのに、何で証人喚問なんぞを望むのかね?
バカだね本当に。まあ、どうでもいいさね、こっちにはw。