天雅日記令和版 

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ちょいと法律屋 百式事件第二部 22、戦術変更に付き

戦力の3分の1がやられたら、撤退するのは戦術の定石である。

普通の法廷戦術ならば、少なくとも飛脚は撤退するだろう。

ただ、普通と違うところは、この訴訟は直接飛脚とこちらが戦っているわけではなく、一枚否王を噛ませての戦いであるからこそ、定石は通じないのが痛いところである。


元来百式では、最後まで法廷闘争をやり抜くのは不可能だと自分は考え、早期解決のためにいろいろと今度の訴訟には工夫を凝らしていた。

ブログで書くとまずいので書かないが、本来なら簡素な表現で十分なところを、わざわざ情感を乗せて表現したりしつつ、否王側に
「これ以上、こういう事をここ(裁判)で書かれるのはまずい」
と思わせ、示談交渉のテーブルに付かせるのが狙いではあった。

んでも、予想以上に、否王さんがアレなため、確実に負ける裁判を勝てると信じ込んでいるためか、全く闘志が衰えることなくこの第3回まで来てしまったのである。

ただ、まあ、勢いだけで否王さんが来たために、全く主張に整合性はなく、同時にその主張内容に合法性も低いので、少なくとも傷口を広げているのは確かなことから、否王さんは気が付けば大量出血は否めないないんですけども。ええ。

話がずれたが、とにかく早期解決の道はもう無い。

早期解決の道がないのなら、通常の勝訴を目指さなくてはならない。
しかし、通常の勝訴を目指すだけでは、この訴訟の意味が薄いような気がしてくる。

この訴訟は、本来は一人の派遣労働者が、法による救済を求めて戦い始め、大企業を相手にしても一歩も退かずに戦い続け、最後はその勝利を自分のために得ると言うものであったが、これは早期解決の場合に有効な流れであり、これを1年以上続けるのなら、やはり大義名分(公益)が欲しくなる。

私(わたくし)のための戦いから、派遣村の住民のような大多数の罪なき労働者に希望を与えるための戦い。


判例を作るなどと言う大それた事は、名前が残ることからも厄介な副産物程度にしか考えていなかったが、相手が労働局の指導にも物怖じしないような企業であり、さらに日本有数の大企業であることにくわえ、その大企業に弁護士も付けない二人組が立ち向かった果てに判例まで作るのならば、もの凄い勢いで日本の労働環境も変わるかもしれない。

仕方がないねぇ。面倒だけどさ。
戦術変更を打診するかね、百式にさ。