天雅日記令和版 

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8月15日 64回目の終戦記念日

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例年参拝していた靖国への参拝を、今年は取りやめる。
総選挙目前の靖国では恐らく右翼関係や官僚の参拝などもあり、理想のみの左翼と思想だけの右翼双方の団体同士が、人気取りのために分叫するのは目に見えるので、地元の寺社で静かに戦没者の方々のご冥福を祈ることにしたのである。

自分の祖父も戦争に行った。
血の繋がらない祖父だが、俺のことを可愛がってくれ、俺もこの祖父が大好きだった。
その祖父も鬼籍に入って久しいが、戦友のことは非常に大事にしていた思い出がある。

祖父は一人っ子だったので、戦友が兄弟のようなものだと、良く話してくれていた。
自分が高校生のとき、中野に住む戦友の見舞いのためにわざわざ福島から上京してきたが、乗換えが分からなかったので自分が同行したことがある。

祖父が見舞ったその翌年に、戦友の方は亡くなった。
軽くしか聞いたことがないが、中国戦線で戦っていた部隊とのことで、ひょっとしたら南京事件にも関与していたのかもしれない。

復員後は役所に勤めて、80で天命を全うした。
その数年前に、父方の祖父母が相次いで亡くなり、いつ会えなくなるか分からないので、ぺアウオッチをプレゼントしたことがある。

その時計はとても大切にしてくれたようで、毎日磨いてはいたが、生前はよそ行きの時などしか着けなかったほどだと、祖父の葬式の夜に祖母から聞かされた。

愛国心を声高に叫ぶような祖父ではなく、ただ淡々と幸せを感じながら、家族は大事にしてくれた人だった。

その祖父のことを思い出すと、単なる思想同士のお祭りになっているような靖国には、今年は参拝する気にはなれなかった。

なぜなら、祖父たちが戦ったあの戦争を、今の政争の愚に使われている現状を見たら、喜ぶとは思えないから。

追記
画像は、諏訪の夏空です。
祖父も、故郷を守りたくて戦ったんだと思います。

こういう景色を守るために。