天雅日記令和版 

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5月1日三峰へ(中篇)

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駒ケ岳トンネルを抜けると、いよいよ本気走りのスタートである。
前回もKLX250とは格が違う性能を楽しめたが、今回はタイヤを前後メッツラーに変えてあるし、リヤ回りも一度全バラして、きちんとグリスアップしサグ出しもしてあるので、さらに気持ちよくコーナーを楽しめるはずである。

バイク師匠のMC-CAFEのオーナーに言わせれば、「今、日本中でノーマルでこれほど調子の良いDRZは無い」とのお言葉からすでに半年は経ってはいるが、転倒もしていなければ無理にエンジンをぶん回すようなこともしていないので、それほど劣化はしていないので、性能は元レースメカだった師匠の折り紙付きである。

コーナーで多少リヤを滑らしても、すぐにグリップが回復するのはメッツラーの性能だけではなく、リヤ周りのメンテで車両本来のカタログスペックが生きていることに他ならない。

人気の無い高所にありがちな、路面の荒れで生じた凹凸から来るリヤのばたつきも、数瞬で収まるのがよく判る。

この三峰のコーナーでは、特にヘアピンコーナーにこの路面の荒れから来る凹凸が多く、今まではスピードを抑えながらのコーナー進入でないと、跳ねてそのままコースアウトだったのだが、この車体ならコーナー突入とも言うべき速度で攻めて行ける。

よかったぁ、この車体にして。

モビルスーツに乗ったことがないのでイメージで語らせてもらうと、R2ザクがKLXなら高機動型ゲルググがこのDRZだろう。
そのくらい違う。

なんつーか、どこか無理をしてスペックを搾り出しているKLXに対して、まだ余裕があるのがこのDRZのような気がするのである。

なぜならこの車体には、まだバクダンキットも入れていないし、ノロジーのホットワイヤーも入れていなければ、チェーン周りもノーマルのままだからである。

KLXで前後のサススプリングを、経年劣化でレース用に変えたときの挙動の変化にも感動したが、この車体ではそれほどの足回りはまだ必要は無いですな。俺の腕では。

てか、上記のチューンを施したら、モビルスーツで言えばガンダムでも倒せそうなんですけども。
それも格安の量産機でw。

まあ、これも乗り比べてわかっただけで、KLXに乗っているときは、あれが最上だと信じていたから、もっと良いものに乗り換えればまた評価は変わるんだろうけど。

駐車場に至る最後の長いストレートで、軽く全開にしてみる。
とんでもないスピードが出るので、遊び心のみで前輪ブレーキをロックさせようとすると、ロックではなくいきなり急制動になり、一瞬前に投げ出されそうになる。

よく考えれば緩やかな登りだから、ロックで滑ろうとしても、滑った瞬間に登りでタイヤが路面に食うから、急制動になるんだな。しかも前輪だけの。
いい勉強になったわい。

奥宮と本殿への参拝を終え、帰りは太陽寺へ寄って行く。
モトGPで格安で購入した、メンタマギロリンのべリックのパーカーでの登山は暑くてたまらなかったが、走り出せばちょうど良い。

三峰神社の駐車場をもと来た道に行くのなら右折するのだが、ここを左折することで太陽寺に至るのである。

しかし、峠道なんて生易しいものではなく、落石ゴロゴロの危険な山道である。
飛ばす気はサラサラ無いが、別にゆっくりするつもりも無い。
なぜならすでに16時に近いので、ここでもたついていると名栗の峠では夕闇が迫るからである。

電灯が一つも無い真新しいトンネルを抜け、緩やかに飛ばすと前方にマークⅡがノロノロと走っている。
こういう道を走り慣れていないせいか、加速も減速もギクシャクしており、同乗していたら酔いそうな雰囲気である。

スーっと背後から近づくと、突然ブレーキ。
ハザードが光るので、道を譲ってくれているのだろう。

片手を上げて礼を述べ、先を急ぐことにする。
見た目は小僧ライダーでも、こういうところは紳士にしておかないと、他のライダーへの風当たりが強くなるものだからね。

程なく太陽寺に着く。
エンジンを止め、メットを脱ぐと、渓谷の爽やかなせせらぎが身を包む。
燎の友人2人の回復をここの閻魔様に願うのが、今回の旅のもう一つの側面でもあった。

俺と同い年くらいで、重度の糖尿病を患うとは不運としか言いようが無い。
同居している65のクソオヤジは、毎日ビールをガンガン飲んで、夕食後は必ずイチゴを食べて、脂っこい料理を食べているんだが、体なんか壊しはしない。
本当に世の中は不公平である。

そしてもう一人の友人は、同様に体が悪いので、三峰様には来れはしないのである。
当然、山道をロングドライブすることになるので、太陽寺にはまず来れない。

太陽寺はバスも無いので、宿泊を希望しなければ当然送迎も無いため、成田に住む彼女では現実的には来ることは出来ないのである。

参拝し、写真を取り、家路に着く。

さあ、後は安全に帰るだけだ。