天雅日記令和版 

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ちょいと法律屋 百式事件第二部 58、大ウソツキの八ヶ岳

証人が入れ替わり、被告側証人(敵性証人)である八ヶ岳が、今度は証言台に立つ。

ちなみに証言台は実際には座るものであり、立つ物ではない。
ゆえに、この表現はおかしいのだが、アメリカの映画とかでの裁判シーンは、みな立っているので、このようなイメージが定着していると思われる。

原告側の傍聴席には、今回は俺しかいないので最前列に座っているのだが、八ヶ岳が震えているのが診てとれる。
心なしか、俯き加減で、背筋も曲がりがちだ。

ようは、覇気が無いのである。

その八ヶ岳の不安をさらに煽るように、電卓ジジイがきちんと前を見るようにと、きつめの指示を出す。
その言い草にむっとしたのか、軽く電卓ジジイを睨みながらも、裁判長に向かって顔を上げて背筋を伸ばし、証言を始めていく。

その後八ヶ岳から語られる内容は、ウソの羅列であった。
つーか、語る内容そのものがウソなので、言ってみればウソの大名行列という感じで、リアルなことは、せいぜい自身の職歴ぐらいではなかろうか・・・。

主なところはこんな感じ。

1、八ヶ岳百式は同列であり、部下と上司の関係ではない。

2、自分は暴力を振るうような人間ではない。

3、会社(否王もしくは私怨)への違反になるが、百式が不潔なため、自身が管理していたこともあり、会社の制服を無償で支給した(本来は有料)。

4、百式が受付時の配送料金の不足分は、八ヶ岳が支払っていた。

5、他の派遣会社の従業員に、指示を出してはいない。

経歴とその役職に付いて、自身でフロンティアマネージャーという意味不明の肩書きがあるのに、何の役職も無い百式と同列なんですか・・・。
てか、そういう肩書きだから、管理を任されているんだろうに、それなら制服を勝手に手渡したのは、単なる窃盗になるんじゃねーのか?

だいたいこの制服は、八ヶ岳の証言だと、ズボンだけで10本以上、上着のシャツだと30枚近くで、金額に直すと約3万円分となるので、これを横流ししたのか八ヶ岳が買い与えたのかは知らないが、上司でもなければこんなマネはしないだろうよ。

他の派遣会社の従業員に指示を出していないとは言っても、それは君が君自身の潔白を単に主張してるだけで、俺が多数提出した陳述書に比べれば証拠価値はずんと低いし、何よりも百式からの反対尋問で潰されて終わりじゃねーか。

パワハラや暴力の件に付いても同様だし、何よりこの件に付いては百式が凍っても大丈夫なように、質問事項を上から読み上げるだけで、これに八ヶ岳が答えれば答えるほど、矛盾が生じるようにきちんと印刷したものを手渡してあるので、あとは自動的に追い詰められるはずである。

ウソで塗り固められた証言は終わり、今度は百式八ヶ岳の決戦となる反対尋問が始まる。
こちらの策は練り上げられたものであり、今のウソの証言がすべて被告たちに突き刺さるのは間違いない・・・。