帰りの電車の中で、軽い反省会が始まる。
反省はしていても、ことの重大さが理解できない百式は、まだ裁判が続くことが不思議でならないらしい。
弁護士たちは前回とはうってかわり、一目散に裁判所から立ち去っていく。
まあそうだろ。
クライアントに、負け戦になることを報告しないとまずいからな。ここまでくると。
クライアントに、負け戦になることを報告しないとまずいからな。ここまでくると。
それどころか、俺に質問できなかったのは、百式の興味が落胆する弁護士たちに注がれていたためだと聞かされ、さらに怒りを増す俺に対し、終わったことは仕方がないと考えて、気分も新たに次の法廷戦術まで聞いてくる始末である。
さらにこの電車の中でも、俺が知らない受付業務の内訳を、俺も承知しているとばかりに同意を求めてくるのである。
受付業務には、俺も知っているとおりに、無数にある飛脚の監視カメラのうち、数台が設置されており(ここからは知らない)、入力端末のどのキーを押したのかまで分かるから、着服ができないのは当然だよとかここで言われても困るんだよ。俺様もよ。
怒りを通り越し、寝不足もあり頭痛までも襲ってくる。 俺「だめだ、今日は酒飲んで寝るわ。もう」 百「またワインですか?紅の豚みたいにw」 俺「あのな、俺は怒ってんだよ。酒を楽しむ余裕なんかねぇんだ!ふざけんな!」 百「いや、でも、いつもの先生なら、このまま御陽気に・・・」 俺「勝てる勝負をくだらない興味で落としてんだぞ。こちらが命がけで準備書面書いたのに、それも無駄になったし!」 百「でも、もう終わっちゃったんだし」 俺「おまえが言うな、なめてんじゃねぇぞ!少しは反省しろ。いったい何様のつもりだ! 電車内だと言うことも忘れ、激高する俺。 やっぱりこいつは、訴訟自体の重みを分かっていないのだ・・・。
40に近い体では、次の口頭弁論には同じような無理は利かない。
ただ、撃沈まで追いつめることができたモノを、損傷率7割にまでは追いつめた。
早期解決はもうないし、ならば最後まで戦うだけだが・・・。
続きは明日 ※某飛脚便は立川○ミネで、下請け業者に身分偽装を強要していますw。