天雅日記令和版 

パワスポと開運がメインのブログです

3月5日 とまれ

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 全盛期ほどではないが、今年も花粉症がきついので、速度は40キロぐらいしか出せない自分が居る。
幹線道路ならどうとして、裏道ともいえるこのへんでは、どこから車が飛び出すかもしれない上に、花粉で目がかゆいので、とてもではないが望む速度に対応出来るほどな視力の確保は難しい。

そんな低速で朝10時過ぎに立川を抜けていると、右の路地から緑色の軽自動車が無理に横断してくる。

それも徐行で。

ゆるゆると徐行で接近してくる車体に恐怖を感じたのは、その軽自動車がセンターラインを越えようとしたその瞬間だった。

「お前、こっち、見ろ!」
「バカ、割り込むなら、もう少し急げ!」
「早く行けー!」

フルブレーキングで止ろうとするが、この勢いではギリギリ難しい。
てか、徐行していたなら止まるだろ、普通。センターラインで。
割り込んできたなら、自分の安全も考えて急ぐだろ。なんだよこの徐行は!

「ダメだー!」
何とか停止可能な勢いなのに、その一瞬前輪の制動が抜ける。

相手の車体側面から後部にハデに激突。
相手はこちらに全く気付いておらず、衝突後も動き続け、それが事故をさらに大きなものにしていく。

激突後もなんとか転倒しないで維持しようとするが、バイクのハンドルが大きく左に取られ、自分の体の右側から相手の車にぶつかり、一瞬のうちに挟まれる形になり、さらに地面に投げ飛ばされる。

空しか見えず、背中から落ちた体は…動く。
痛いけど、動く。

おばちゃんが、呆然としながら車から降りてくる。

路上に転がるオルトロス(KLX250)、見た目はウインカーとミラーだけの損傷で済んでいるようだが、何とか起こすと、フレームがハンドルステムから折れている。
動かそうとすると、前輪が少ししか動かない。
スポークの一部が折れて、干渉している。

痛む右手をかばいながら、路面を見ると、またいい場所に表面がすべすべになった、古いマンホールがありやがる。
これに乗ったから、制動が抜けたんだな、きっと。

おばちゃんは泣きながら謝罪するが、そんなことはどうでもいい。
大事な相棒を見ると、やっぱりフレームが飴のように曲がっていて、それどころか、一部に亀裂が入っている。

修理は不可能。
こいつの前のKLXから数えて、8年の付き合いもこれで終わってしまった。

体を調べると、どこも骨折などは無いようだ。

ただ、ちびニコンニコンクールピクスP5000)が、ヒップバッグの中でつぶれている。
携帯にもひびが入っている。
ヒップバッグにも小さい裂け目。
サムシングのジーンズも損傷。
メットもざりざり。
ブーツにも大きな削れた跡が。
米軍実品のMA-1にも傷入っているし…。

初めてピストンリングを交換するまで、付き合えた車体なのに。

その後は救急車で運ばれ、診察を終え、警察で事情聴衆。
交通捜査課のおまわりさんは、バイクの損傷状態と車の損傷度合いから見て、自分が歩いてくるとは思ってはいなかったらしい。

それほどの大事故だった。

なにせ、オフ車の頑丈なフレームの、その中でも頑丈なハンドルポストが折れているのだから、事故を見慣れていれば搭乗者の状態も察しは付くのだろうが、半身打撲程度ですんだのはそれこそ堯倖だろう。

これでまた、事故後の煩雑な事務処理に追われるのか…。
てか、買い替えだな、これじゃ。

やっぱ、あの白い車体が来るのか。今度は。

めでたくない、めでたくない。