唐沢なをきの「まんが極道」を買いに、最近行きつけの漫画専門店に行くと、「毎日かあさん４巻出戻り編」が売っているので速買いし、帰宅する。
無論、「まんが極道」と「銃夢LO」の１０巻も抜かりなく購入した。
帰宅後、はやる気持ちで入浴しながら毎日かあさんを読み進むと、予想通りに復縁した鴨ちゃんが照れくさそうに現れる。
アル中から立ち直った鴨ちゃんは、それまでの過去のあやまちを償うかのように家族を大事にし、たくさんの思い出と愛情を残して旅立っていた。
最近、自分は写真が趣味なので、良く分かる。
二人で最後に仕事に行ったカンボジアで、蜘蛛を食べる西原の顔は、恋人に向けるまなざしに他ならない。
やっぱり、強く愛し合っていたんだなあと、この一枚の写真が語っている。
女性がこういうまなざしを向けるのは、本当に惚れた相手にしかしないものだからな。
そして、鴨ちゃんも、西原理恵子の隠れた美しさを隠したままにしながらも、情を通じたものにしか分からない、本当の美しい表情を切り取っていたのだろう。
名著である「酔いが醒めたらウチに帰ろう」の発表会の記者会見写真が、しらふの鴨ちゃんの晴れ姿だと思うと、とても切なくなる。
鴨ちゃんのご冥福と、西原一家のご多幸を祈念いたします。
