商法の勉強で、ほとんどニュースも見ていなかったので判らなかったのだが、北朝鮮非難決議が国連で可決されたらしい。
それも、実行力の高い７条を削除した形での可決なので、トーンダウンは否めないように一見思える。
が、実際には、中国の面子を立てての７条削除であり、子分の躾は親分がするべきだと言うことで、１の親分である中国と、２の親分であるロシアに、アメリカは下駄を預けた形になったのだろう。
米軍の再編成が進行している現在、日本の軍事力ではいざ中国やロシアと事を構えるときには兵力が不足しており、憲法九条の改正を目指す流れは当事者でありながら６０年前から属国である日本の国会を遥かに差し置いて、宗主国のアメリカからはとっくに要請が来ていることなのだから、当事者に改変が急務であることを思いしらせるためにもこのような緊張状態が続くことも必要なのであろうねぇ。
しかし、今回の発射実験は、北朝鮮国内をまとめるための強気の虚勢を誇示するプロパガンダもさることながら、イランへのミサイル売却と言うビジネス的な側面も見出せるが、なんにせよ実利的にはメリットが薄いように思える。
これで中国やロシアの面子まで潰したら、北朝鮮は石油の供給を止められることになる。
石油の供給を止められた北朝鮮国内では、数年中に暴動が発生し、武装難民の流出が陸続きの中国や韓国にも押し寄せるだろうし、日本の西にも押し寄せるはずである。
一番きついのは福岡あたりだろうか。
それよりも、将軍様の最大の懸念事項である、「金王朝体制の永久存続」がストレートに瓦解するだろうから、保身第一の将軍様にとってみてはこの流れは痛いだけなような気もするのだが・・・・。
加えて、偽札ビジネスも禁止されてしまったし(当たり前だが)、偽タバコもダメになったし、世界一の品質とその筋から謳われる麻薬も万景峰号の入港差し止めにより大打撃を受けている。
中国経由で日本のヤクザへの武器輸出や覚せい剤の卸売りは可能でも、中国から足元を見られた結果のバカ高い関税は利益を食いつぶすので、資金面での打撃は計り知れない。
さらに、今回の決議で、日本は単独でも経済制裁を行う腹積もりも有るので(独立国家としては当然)、これをアメリカと２国間でやるだけでも充分な兵糧攻めにはなると思うんですが。
ちなみに、金王朝瓦解後の大混乱の北朝鮮を、韓国は同族だと言っても併合はしないでしょう。
そんなことをするだけの財力は、今の韓国には有りませんから。
ＥＣで羽振りの良かった西ドイツでさえ、当時の東ドイツを併合した後は、その負の遺産のせいで２流国に落ちてしまいましたから。
ホ・ヨンファでも現れないと、建て直しは難しいですね。
