ガンダムUCで売れまくっていたので、良くある作者の趣味で出した売れない流れのエラー作かと思いきや、予測を裏切り中身はいつものハードな福井作品。
それどころか、自分が若年者層からカウンセリング中に感じていた将来への絶望を、エネルギー政策の面から説明してくれているので、本書籍の前にレビューしている「原発が無くても電力は足りる!」を読んだあとに読むと、けっこうなリアル感がありまする。
そうなんだよな、世間が節電ブームに沸いていると確かに技術革新は停滞するんだよな。
また、自分も原発ムラの住人に体よく騙されていた口ですが、騙されていたとはいってもこのような事故が無ければ粘り強く検証することすらしなかったのだから、責任を全て東電とかに擦り付けて非難ばかりしているのは、責任ある大人の態度ではないと反省することしきり。
ちなみに、以前にこのブログでも書いた、中国戦線に従軍経験のある祖父は、戦後は福島の村役場に勤めていたのですが、原発のことは非常に否定的でした。
まあ、ネットもツイッターも無い時代だから、高精度の情報は集まっていないにせよ
「じゅんちゃん、原発のことは、じいちゃんは信用できない。馬鹿にされても良い。あれはダメだ」
とかなり否定しておりましたので、30年前当時でも役場勤務の流れから黒い噂レベルは耳に入っていたのでしょう。
将来のことは考えても、確かに昨今の子供は未来のことは夢見ませんな。
俺なんざ、二輪の大型免許取得中なので、
「ZX12R安いじゃん!買うか、とりあえず!」
穢れた土地の浄化よりも、穢れた土地に不浄物を運び込むほうが確かにビジネスとしては正しいけど、東日本の人民を愛し、相馬の土地を非道な朝廷から守り抜いた相馬の殿様のご先祖様は黙っちゃいないから覚悟しやがれ。
世界最強の米軍ですらも恐れた力は未だに健在だし。
脱原発を叫ぶのなら、この2冊はオススメです。ええ。