天雅日記令和版 

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ちょいと法律屋 百式事件第二部 41、主張は無いはずですよねぇ?

裁判長がスーツで入室し、審議が始まる。

裁判長の判断(職権)で、円卓での和解を進めることにしたとの説明がなされる。

まあ、そうだろ。
よくよく考えれば、前回新たな主張は無いと愕然としながらも、電卓ジジイ(否王の弁護士)も言っていたんだから、和解も理論上では可能だし、通常では和解のほうが賠償金も口止め料を含めることで増加する傾向にあるから、原告にとっても悪い話ではないのだから。

百式が大丈夫なのかと不安げにこちらを見る。
目顔でうなずきつつポメラを開き、メモを取りながら被告側を注視する俺。

裁判長
「双方の意見が出尽くしたとのことで、それでは和解協議を始めたいと思います。
2,3、原告側の主張に不備も認められますが、それも含めて今回は審議を進めたいと考えております。
被告側で何か意見はありますか?」

と、ここで電卓ジジイの発言が始まる。
「裁判長の(和解)提案に反対するわけじゃないですが、原告の主張は不備だらけでしょ!
前回指摘した、給与計算書もまだ間違ったままだし。だいたい甲26号証と27号証の区別が為されていないじゃないか!
最初から法律主張と事実主張も区分けされて居ないし、和解なんて早すぎますよ。」と大声で主張し始める。

それを、まあまあと、押し留める裁判長。

電卓ジジイの激昂は続く。
「良いんですよ、別にこっちは判決でも。和解じゃなくてもさ。ヒッヒッヒッ」
などと品位のかけらもなく主張し始めたので、飛脚側の偽予想GUYは、怜悧で非難めいたまなざしを向けている。

同様に飛脚側の法務担当(?)も、一様に色を失い慌てている感じがある。

 「こちらが出した資料を素直に信じたから悪いのかもしれないが、給与計算を何の疑いも無く出されても困るんだよね。ほらこの資料も一部間違っているしさ。だいたいこの裁判自体が・・」と続けようとしたときに、円卓に座っていることから俺にも発言権があることを思い出し、俺は介入を開始した。