天雅日記令和版 

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9月5日 被害者ではなく加害者

久々に、お客さまより連絡が入る。
占い稼業は基本的には休んでいる自分だが、事例が事例なら受けることにしてるので話を聞くと、多重債務がらみの話らしい。

こういうことは法律家にでも相談するのが良いのだが、手に負える範囲ならと言うことで話を聞いてみることにした。

それは、自分が経験した借金にまつわる家庭問題と、まったく同じ流れであつた。

今から16年前の24歳のとき、我が家は多重債務により、家族同士の信頼はすべて消失した。
内容は1000万円程度の借金であり、それこそ夫婦二人で払えば返せない内容では無かったが、問題は借入先の多さであった。

200万円の借入先が5社ならば、元金一万円に金利を載せた分にその借入先数分だけ加算しても、恐らく月々の支払いは10万円行くか行かないかである。
しかしこの借入先は、40社以上あった。
この支払いだけで、夫婦二人の総収入の60万円弱を5000円ほど超えていた。

半年先になれば何とか峠は越えられる計算ではあったが、その返済計画は、足りない分は俺に出してもらい、あとはやったこともないパチンコで勝って何とかすると言う杜撰極まりないものであったので、俺は月々の援助額を大幅に増加して、前倒しで返していくことを提案。
この提案と、簡単なルールを守らない場合にはすぐさま援助は止め、それどころか以前に貸し付けている数十万円を即座に返済することを約束させた。

が、実情は違い、約束をたがえることは日常茶飯時で、いつの間にか彼らが付けるはずの家計簿まで俺が代行で付けることになり、あまつさえ面倒なのに注釈を付記していないことから父が激怒、これに対して俺が良く環八や環七を喧嘩で止めていたこともあるほども好戦的なことも手伝い、父殺しの汚名まで受ける寸前の家庭内暴力で黙らせた。

しかしこのことを、また自分のことしか考えない姉に父が相談し、そのために俺が糾弾されることとなる。
その理由は「お前も助けると言ったんだから、最後まで黙って助けろよ!」という非常に身勝手なもので、こちらのことなど一顧だにしない自己都合に基づいたものであった。

ウチの問題は、買い物依存症を自称する母親の無計画さと、妻に意見できない父親の小心さと、面倒なことはすべて他人に振る姉の利害が一致し、俺一人に無理を押し付けるシステムが稼動したためである。

で、今回の相談内容も同等で、多少我が家に比べれば、家族の甘さが目立つのだが、内実は運不運に大きく左右されている。

しかし、犠牲を強いられる側にしてみれば
「今まではがんばってきたけど、これからはイヤ!」
と言う考えはそれこそ正論であり
「今まで助けてきてくれたのに、何で今更そんなことを言うの!勝手な奴だなお前は!」
てなことを言われる筋合いなんてものは無いはずである。

が、加害者のクセに自分も被害者と考える、考えのうす甘い人間はそうは考えない。
今まで無理をして助けてくれた人間の好意は無視し、今回の援助を断ったそのことのみで憎しみを振り向けるのである。

人は辛いことが続けば心は壊れ、その修復には壊された時間に倍する時間を必要とする場合もある。
特に家族間の場合には、愛憎が渦巻くことにもなるし、それだけではなく間違った価値観から、自分のことしか考えないひどい家族に身勝手呼ばわりされることもある。

言うほうは良い、言った後は多少は溜飲も下がるから。
誠実に努力してきているのに、これを言われたほうは、たまったもんじゃない。
見捨てることにも必要以上の精神的苦痛が伴うし、かなりの精神力が無いと家族ゆえに見限れないものだから。

誰かが受け止めなければ、罪の意識にさいなまれて、立ち直ることも出来ないものである。
それが家族に端を発することなら、いくら法律でその権利を主張して退けることが出来ても後味は悪いものなのだから、言うほうはもう少し自分の立場も加味し、援助をしてくれる側の状態をよくよく考慮して発言するべきなのだが、心の弱い人間では、自分の意見を悲鳴のように繰り返すだけで、周囲のことなどは考えもしないものなのだから始末が悪い。

民主党政権の誕生で日本が変わるとか夢想している人が多いようですが、政治が変わる程度で本当に救われる人は、1000人に一人居るか居ないか程度です。

自分の幸せは自分で掴むものですし、30過ぎて奇麗事や勢いのみで世の中を渡れると考えているのは噴飯ものであり、まずは人に頼らずに自分で苦境を乗り越える努力をしてから人に相談するようになれば、それだけで大概の問題は解決して行きます。